北陸地方の方言「かきやま」とは?
かきやまは、あられ・おかき等の米菓子を意味する方言。富山県西部や金沢(旧加賀藩の地域)で使われる話しことば。かっきゃまとも言う。
普段から当たり前のように使われる言葉で、地元でも方言と認識してる方が少ないです。しろえび紀行などを販売している弊社のブランド名「富山柿山」にも使われています。
ルーツは弊社の創業者「川合宣之」
日の出屋製菓産業の創業者川合宣之が、この話しことばである「かきやま」に「柿山」という漢字をあてたのが柿山のルーツです。宜之は俳句を趣味としており、自身の俳号を「川合柿山(しざん)」としていました。また、俳句や小説で有名な高浜虚子とも交流があり、句が記されています。
「立山の 柿山の味 鮴の味」(たてやまの かきやまのあじ ごりのあじ)
当社の本社敷地内に、高浜虚子が詠んだという句碑が建てられています。鮴(ごり)は金沢市内を流れる浅野川や犀川に棲む川魚です。ヨシノボリ・チチブ・カジカなど地方での呼び名は様々ですが、富山県西部や金沢では「ごり」と呼ばれています。いかつい顔とは裏腹に、味はとっても美味。富山県西部や金沢の郷土料理では人気の小魚です。この地を訪れた虚子が広がる山々と、土地の味を堪能した様子が浮かんでくるようです。
高浜虚子(たかはまきょし)
高浜虚子(1874年~1959年)は、愛媛県松山市出身の俳人・小説家で、本名は「清(きよし)」です。俳句の生みの親である正岡子規の弟子であり、彼が創刊した『ホトトギス』という雑誌を受け継いでいます。「客観写生」「花鳥諷詠」を提唱したことでも知られています。「桐一葉 日当たりながら 落ちにけり 」「虹立ちて 雨逃げて行く 広野かな」等、まさに俳句の王道でもあるような高浜虚子の句は今でも人気です。
味で語り継ぐ「柿山」の文化
弊社発祥の地は散居村が広がる富山県砺波平野にある南砺市福光。古くから農村などで庶⺠の生活の中に深くとけこんだ、なつかしいお米のお菓子づくりが、起源にあります。
1924年の創業以来「類ありて比なし」の社是を掲げ、他が真似できない商品づくりにこだわり続けてきました。できるだけ高品質の原料を使い、昔ながらの伝統的な製法による米菓づくりを貫いてきた歴史とも言えます。
今後も柿山の文化が根付くここ富山から、米菓を通して多くの皆さまに幸せを運びたいと願っております。
【8Pかおり千枚】
希望小売価格:440円(本体価格) 規格:104g(13g×8袋) 賞味期限:製造日より180日 ケース入数:10 商品サイズ:30.5×22×3.5cm アレルギー:小麦、大豆